『カリスマピクニック』を聴いたよ!

音楽
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カリスマが新曲を出した。
ここで言うカリスマは一般名詞でなく固有名詞である。Dazed CO.,LTD.が手がける楽曲&webボイスドラマコンテンツ「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」の新曲が出た、ということだ。

いい曲なのでぜひ聴いて……と気軽におすすめできれば苦労はないのだが、今回も例にもれず、曲とMVの様子がおかしい。常軌を逸している。常軌に関してはこれまでの楽曲ですでにだいぶ逸しているので、逸した先に新たなカリスマ軌道が描かれるところまで来ているが、今回はその道をさらに外れてついにカリスマたちは地球を飛び出した。……どういうこと?

(カリスマって何なの?を現状たぶん一番わかりやすく説明している記事)
ファンが試される二次元コンテンツ「カリスマ」について話す日│オモコロ

これはわたしが頑張って書いたブログ

とまあ御託はさておき、カリスマピクニック、もう20回くらいは聴いちゃったので感想を

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やたらと楽しそうなサビ

先行試聴の時点で察していたけど、この曲やたらと楽しそう。
これまでと同様、サンプリング元の楽曲が存在するのだが、今回は童謡『ピクニック』。しかし童謡のあれをピクニックと呼ぶなら、カリスマのこれは『スペシャルハッピー特盛エナジーユニバーサルピクニック』くらいの趣がある。いや「趣」などという繊細さはここにない。

服従のカリスマこと本橋依央利役の声優さんが、収録の際「福原さんが人生で一番楽しかったことを思い出しながら歌ってくださいね!」とディレクションされたと言っていた。なるほど弾けっぷりの訳がわかる。

個性が爆発したキャラパート

各々のキャラクターパートも楽しい。
カリスマという名の自我が爆発しているせいで、おそらく初見の人は一度聴いただけでは「意味がわからない」となること請け合いだが、それぞれが尖った個性を持っていることや、曲の魅力は十分伝わるはず。

各キャラごとにこれまでのソロ曲や、ソロパートの要素を取り入れてくれているのも嬉しい。

  • 依央利……『カリスマ忘年会』のドラえもんパロディ
  • 理解……ソロ曲の威厳あるマーチ風
  • 猿川……『めちゃめちゃカリスマ』のソロパート
  • テラ……安心安定のミュージカル歌唱。なお今回テラ君は「テラ save the earth」から「テラ is universe」へと進化した
  • 天彦……ソロ曲のエキゾチックな雰囲気
  • 大瀬……曲のジャンルに疎いのだけどなんかある、こういうやつ(語彙)。そんで集合写真はめちゃカリのときにも出てきてたけどさ、この違いがさアァァ
  • ふみや……シーズン2の案内人!

そう、ふみやパート。ラップが今回もクソカッケーのみならず、来月から始まるシーズン2のことを歌っている。そして歌詞がエモい。

わたしはカリスマのことを最初に知ったとき「だめだ、個性が強すぎる、受け入れがたい」と思ったにも関わらず、7人をシェアハウスさせた首謀者であるところの伊藤ふみやが自分たちのことを「欠陥仲間」「他に家ない」と歌うのを聞いて、とうとうここまで来てしまったんですよ。ずいぶん遠くに来ちゃった気がするな。

でね、シェアハウスでの7人の暮らしをたっぷり74話分も覗き見させてもらってからの今回の歌詞は、やっぱりエモいな、って思うんだ。

ありがとうポリゴン

カリスマのMVと言えば有名なのがこのポリゴン。

めちゃめちゃカリスマ

「公式と思えない」「間違えて変なの再生したと思った」「でもだんだん中毒になる」「どんなに売れてもポリゴン引退しないでほしい」と皆さんに言われているアレ。

今回の新曲でとても驚いたのが、この無個性ポリゴンに個性が生まれていたことだ。あの慣れ親しんだポリゴンたちがそれぞれのキャラらしい動きをしてくれるだけでこんなに嬉しくなるなんて……!

カリスマピクニック

また特筆すべきが、今回ついにポリゴンが実写化したこと。何を言っているかわからないが、実写化したポリゴンが登場する。生きてる。カリスマたち、生きてる。

実写化したし、ピクニックの規模はでかすぎだし、なんなら合体ロボにもなった。MVがやりたい放題でめちゃくちゃ楽しいし、ドット絵のカリスマたちがかわいすぎるから今日グッズ化してください。

余談

  • ちゃんとこの曲が「ピクニック」であることを忘れない猿ちゃんが好き
  • 理解くんのパートで、てとてと列を乱すのが理解くん(のうちの一人)であるところ、なんかアーってなる
  • 依央利の料理は美味しいはずなのにMVだといつもクオリティ微妙なのは何かのパロディ?(6人全員の味覚がぶっ壊れてるんでなければ)
  • テラくんの「UVバリアーッッ!!!」のご加護にあずかりたい
  • UVバリアーの直後に「お日様に照らされ」と歌い出す天彦になんだか笑っちゃう
  • 「お外」の理解、「お日様」「お耳」の天彦、育ちに似たところがあるのかな…(師弟だし…)
  • SDGsを忘れない大瀬、好きだよ 崖から飛び降りるとなったら一等賞目指すもまんまと依央利に先越されてる君も好きだよ
  • ふみやのダンスが「財布忘れた後しばらくサボってる」って言われてて笑ったし、イェーイのときのポーズがガチ恋待ったなしすぎて怖い

この曲、タイトルも示すように元ネタは童謡の『ピクニック』だと思うのだけど、サンプリングとして公式に記載されてるのはアメリカ民謡『She’ll Be Coming Round the Mountain』。そもそもピクニックの原曲が『She’ll Be…』とされることもあるようだが、正確な出典は不明。そして、さらに『She’ll Be…』の元曲とされているものもあって、そちらが黒人霊歌の『When the Chariot Comes』という曲である。

という具合にややこしくはあるのだが、それぞれ歌詞を見ると「あー」となるところが多いのでメモ。

<ピクニック>

タイトルとサビの歌詞がそのまま。猿川のパートで「丘は越えねぇし口笛も吹かねぇ」と歌っているのもまんまこれ。
ピクニックなんて絶対行かねぇ、の彼が自パートの終わりではいつもの「チクショー!生きづれー!」の叫びではなく皆のことをちゃんと追いかけにいっているのがかわいい(脱線)

そして、ほがらかに歌っているのは曲の歌詞どおりだけど(猿ちゃんを除く)(でもたぶんちゃんと歌ってるけど)、「歌声あわせよ」「足並み揃えよ」は全然できてないカリスマたちかわいい

<She’ll Be Coming Round the Mountain>

あの子が山にやってくる、みんなで会いに行こう!という歌。
(蛇足だけどこのタイトル&メインの歌詞「She’ll be coming round the mountain when she comes」がわたしの英語力では上手く訳せない、今度詳しい人に聞いてみよう)

なんとこの彼女、6頭の白い馬を率いてやってくるのだ。あわせて7人のカリスマにピッタリじゃないか。
2期が始まる前に公式が脈絡なく上げたダンス動画のタイトルが『Way Back Home』だったのとかもあるし、なんつーか上手いよね…

<When the Chariot Comes>

鉄道建設現場で働く黒人たちの労働歌だったそう。この曲のSheは、キリストが運転する運搬車のこと。

曲の解説とか読みながら、なんか伊藤ふみやを想起させるんだよな…と思っていた。曲名かもしれないな。(ふみやのソロ曲タイトルが『When The Charisma Go Marching In』なので…まあこれは『聖者の行進』のもじりなのですが)

やっぱりこの曲常軌を逸する中毒性がありすぎる

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