メトロンズ第5回公演『ホームルール』

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ユニットコントチーム、メトロンズの第5回公演を見てきた。
2023.7.19-23、赤坂RED THEATERにて。

撮影OKの時間に撮らせていただきました

ライス、しずる、そしてサルゴリラの三組がユニットコントをやっており評判が良いらしい、仲の良いメンバーで楽しくやっているらしい、ということはだいぶ前から聞いていたけれど、なぜかなかなか見に行くことができていなかった。
そんな折、もう十年以上ライスで仲良くしているお友達が「千秋楽のチケットがあるんですけどご一緒しませんか?」と声をかけてくれた。
そして、この視界である。

撮影OKの時間に撮らせていただきました

お友達、ライス、そしてメトロンズ、ありがとう!!楽しくて濃密な時間を過ごしました。

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公演の感想

タイトルは『ホームルール』。どことなくホームルーム、を思い起こさせるこの単語、文字の意味のとおり「この家でのルール」ということでもあったんだけど、たしかに学級会らしさ、みたいなのも感じられたなあと。

舞台は、とあるリビング。モデルハウスのように整然とした室内。そこに集まる六人の男たち。どうやら今日はここで宅飲みをするらしい。
お互い、仕事の同僚だったり、趣味友達だったりと関わりがあるものの、全員が全員気心知れた間柄というわけでもないらしい。

そんな飲み会で、家主のシモヤマからはルールが二つだけ課されていた。①タバコはベランダに出て吸うこと、②トイレは座ってすること。ところが、時間が経つにつれ、ルールを破る者が現れる。それをきっかけにギクシャクし出した、と思われた六人の仲だが、そんなことがどうでもよくなるような思いもよらない真実が判明し……

△▽△

インパクトとか爽快感がある劇か、と尋ねられたら「ないことはないけど、そこが肝ではない」と答えたくなるような感じ。とにかく六人全員キャラクターが恐ろしく立っていて、宅飲みだったり、よく知らない間柄の人間同士の「あるある」の解像度が異様に高い。
キャラクターたちは、全員が「どこにでもいそう」な無味無害と見せかけつつ、しだいに「あーこんな奴っているよな」と苦笑してしまう要素も表現され、それがそのうち「いや、でも、ここまでヤバイ奴ってなかなか……」と眉をひそめるほどになってくる。

そのくらいとがった連中なんだけど、ひとたび会話が始まると、みんな極めて「真っ当」な反応を示してくれたりもするから、共感の余地も生まれて、客席にいる我々も自然とお芝居に入り込める。

すごいスッキリするオチ、とか大どんでん返しの結末、みたいなものはないし、人の嫌な所や悪いところ、生きている中での気まずい瞬間の描写にも溢れている作品なんだけれど、観終わったあとには不思議とキャラクター全員が愛らしく感じられ、爽やかな風が吹き抜けたような心地すらある。

結論、わたしは好きでした!というか、面白かったです。ホームルール。

次回のメトロンズは2024年1月公演。この精度で演じられるのが、あの、田所仁脚本だと思うと、ちょっとぞくぞくしちゃってたまらない。

メトロンズ公式HP

配信で見られます(~7/31)
次回の告知。ぶったおれそう。あの頃のわたし、見てる???

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