ムンビンくんのこと

雑記
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声が好き。
ボーカル4人にラッパー2人のグループだから、最初はボーカルどれが誰かな、と思いながら聴くことを繰り返していて、すぐにわかるようになったのが彼だった。
ちょっと掠れるでもなく、特徴的な響きがまっすぐ耳に届く。聴くたび「あ、ムンビンくんだ」ってすぐわかって、こちらの口角もひとりでに上がった。

笑顔が好き。
にこーっと口だけでなく、目まで細まる笑い方。彼の苗字は英語でMoonと書くけれど、その名の通りの三日月みたいな優しい顔。
楽しい時、幸せな時、幸せを届けてくれる時。にっこり笑ったその後には、あのすばらしい歌を奏でる大きな口が開いて、思わずくすりとしてしまう素敵な言葉が紡がれる。

ダンスが好き。
ASTROのトップ2。その大きな身体を持て余すことなく、いつでも隅々まで行き届いた感性でわたしたちを魅了する。
圧倒的スキルで中央に立ちグループを導いたかと思えば、端でフォーメーションをしっかりと固め、時にはシンメトリーで沸かせてくれる。センターという存在がいないのはわかっているけど、わたしにとってASTROのセンターは紛れもなく彼だった。

喋り方が好き。
ファンであるAROHAに向かってはいつも誠実で真面目な言葉を繋ぐけど、仲間とおしゃべりするときはけっこうやんちゃな感じがするな、とか、なのに時に一番の詩人でもあるよなあ、とか。
日本語もう忘れちゃったよ、って言いながら、不思議な文章力で弟に「どういう意味?」って無遠慮に尋ねられたり、そのくせ決め台詞はいつでも完璧な愛嬌とともにお届けしてくれた。なんだよもー!って言いながら、こっちもめちゃくちゃな笑顔になった。

仲間といる時の顔が好き。
MJ兄さんのこと、大好きなぬいぐるみみたいにしてたね。兵役に行ってからは毎日お手紙を書いていた。ジンジン兄さんのこと、よくからかってたけどとても頼りにしていたでしょう。
ウヌくんは、ほとんど一年年上だから、もしかしてASTROじゃなかったら「友達」じゃなかったのかもしれないね。二人の間にしか流れない距離感と空気感はかけがえのないものだったと知っている。メンバーの中で一番付き合いが長いラキくんとの関係は、ヒョンとトンセンなのにそこに同時に存在する紛れもない気安さ。二人が根を張ったASTROを愛してる。
サナくんとのユニットはわたしにとっても特別な存在だ。これからも、ずっと。

甘いものを食べるときにはいつも嫌そうな顔をしてたな、とか、アイドルとしてあんまりすぎる姿も平気でよく見せてたよな、とか、妹のヨントンのボーダーをファンたちに尋ねて怒られてたな、とか、サナと二人でやったウヌのモノマネひどい出来だったなあ、とか、まさかスングァンくんに会いに日本まできたの?とか、君のことを思い出そうとすると笑顔しか浮かばないや、とか、初めて観に行ったライブで200メートル遠くからでもきらきら輝いてるのがよく見えた、とか、いまどこで何しているの、とか、明日の、一ヶ月後の、一年後の、十年後の、そして三十年後や五十年後くらいの君はいったい何をしてるんだろう、わたしが見られるところでまだきらきらと輝いてくれているかな、とか。

君がいないなあ、っていつ実感するのかわからない。
現実感がないから泣こうにもうまく泣けないし、文章にするときには直接的な言葉を避けてしまうし、口に出して話ができる友人とはようやく会えたけど、おたがい「わからないね」って言い合って、君がいないから踊れないよと言った子のことを考えずにはいられなくて泣きそうになって、結局いつも通りに「君はずるいな」と言った。

ずるいよ。こんなに好きにならせておいて、勝手にいなくなって。
君が「幸せになって」とあまりにもたくさん言ってくれたから、こっちは幸せになることしかできやしない。

まだ動画なんて見れなくて、曲を聴くと動悸がして、メンバーたちの笑顔にさえも泣きたくなって、どうやってこれまでの思い出を自分の中に置いといたらいいのかもわからないけど。
いつか、みんなが新しい一歩を踏み出したその時に「ごめんね、まだ準備ができてない」だなんて情けないペンになりたくないから、わたしは今日も、今日を、幸せに、全力で楽しみます。

AROHAでよかった。
ありがとう。ビナ。

コメント

  1. エミト より:

    愛が詰まっていて、ムンビンさんへのとっても素敵なお手紙でした。

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