tbcテレビ60周年記念ドラマ『小さな神たちの祭り』

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千葉雄大さん主演のドラマ『小さな神たちの祭り』を見ました。

tbcテレビ(東北放送)制作の東日本大震災をテーマにしたドラマです。
題材は重いけれど、ファンタジーを取り入れた構成で、悲しさや喪失感よりもあたたかさを強く感じました。

人間にはせっかく想像力があるんだから、その想像力をこんな風に使いたいよなあ、と思いました。

主人公の晃を演じた千葉さんだけでなく、恋人役の土村芳さんも心情の変化を感じる演技がとても素晴らしかったし、晃の弟役、細田佳央太さんも素敵だったな。
夏公開の映画『子供はわかってあげない』でもまた、千葉くんときょうだい役なんですよね。楽しみ。

ストーリーに触れるのは野暮だなあと感じるので、ほかの話をしたいと思います。
「想像力をこんな風に使いたい」という話。

震災の一年後に、仕事で宮城県石巻市に行く機会がありました。
一週間くらい民宿に泊まりこんで役所の業務のお手伝いをしながら、地元のお店でご飯を食べたり、温泉に入ったり、被災地を見に行ったりしました。

何かあるはずの場所に何もない。そんな風景だらけでした。
一階がない、家がない、何もない。

あるいは、ひどく壊れている。あるいは、何かがありすぎる。
押し流されて止まった家とか、車とか。
一年経っているから、少しずつ戻りつつはあるんだけれど、日常の真隣にある非日常は強烈でした。
今でも「唐突な風景」の数々は、三月あの日が近づくと、心にふっと浮かび上がります。

初対面どうしの四人のチームで仕事をしていて、ほかの三人はわたしより年上の男性でした。仕事中は別々の業務を割り振られて、あまりしゃべる機会もなかったのですが、毎晩食事はご一緒していたので、そこでは色々話しました。

ある日、商店街の一角にあるこじんまりした料理屋で夕食を食べながら、その日のどこかで地元の方が教えてくれた話を、わたしは何の気なしに三人に喋りました。

「今日聞いたんですけどね、いつも通ってるあそこの交差点あるじゃないですか。あそこでは夜になると、亡くなった方がたくさん車を待ってたり、立ってたりするんですって」

……そのとき揃って返された冷ややかな笑いが、今でもぐさりと心に突き刺さっています。「あーそういう話って、よくあるよね」。

たしかによくある話かもしれないし、もしかしたらそういう話を聞きすぎて辟易していたのかもしれない。相手が「わたし」だったからこその反応かもしれない。

でも、その時のわたしは、その冷笑にとてもショックを感じた。

いま思い返してみても、やっぱりあの日、あの場所で「そのリアクションはねえだろ」って思うかな。

どうせ現実は現実なんだから、だったら、わたしはわたしの想像を否定してほしくない。
誰かの想像を否定したくもない。
ときに想像は……まぎれもない現実でもあるのだし。

だから『小さな神たちの祭り』を見て、どうせなら想像力をこんな風に使いたいって思ったし、その世界を「絶対に取られたくない役だった」「少しずつ広がってほしい」と語っている千葉くんをあらためて大好きだなって、思ったのでした。

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よこしまな?感想を述べると、全編方言のちばくん素敵です。
ご本人は、地元の方としゃべるときなんかは方言出るのかなあ。気になる。

<千葉くん出演ドラマの感想>

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