Blue SPARK SHOW
~ALTAR BOYZ Team Sparkがダンス&ボーカル&アクトで織りなす煌めきの夢GALAXY!~
……タイトルが長い!
というわけで、ミュージカルALTAR BOYZ2023の派生ユニットTeam Sparkことスパークちゃんの初公演を見に行ってきました。
まず、タイトルを見て何をやるのかわからず、チームスパークで何かをやります!と聞いて何もわからず、そして公演直前のトークショーを見ても何もわからなかった。のだけれど、五人がとにかく楽しそうに何かをやるんだな!?ということだけは随所からびしばしと伝わってきて、とにかく行くしかないぞ〜と行ける限り行ってきました。
楽しかった!!!
基本は音楽ライブでした。短めのお芝居パートやトークコーナーもありました。良かったです、ほんとに、心から。というわけで「うわ〜〜???」と、自分の思い入れゆえに複雑な気持ちになったところも含めて、一曲ずつ感想を書こうと思います。
2024.9.19〜22 全6公演
会場 銀座博品館劇場
出演 鍵本 輝(Lead)、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、若松渓太
- ライブの感想
- M01 SPARK☆SPARK☆SPARK
- M02 Sparkle performance
- アクトパート
- M03 We are the ALTAR BOYZ
- M04 No Matter What (Whistle Down the Wind)
- M05 僕こそ音楽(モーツァルト!)
- M06 星降る今宵に(エビータ)
- M07 夏がきたら(アナと雪の女王)
- M08 One Song Glory (RENT)
- M09 Defying Gravity (Wicked)
- トークコーナー 夢ギャラクシーボックス
- M10 Mambo (West Side Story)
- M11 エメ(ロミオ&ジュリエット)
- M12 ひと足お先に(アラジン)
- M13 フィナーレ(ダンス・オブ・ヴァンパイア)
- M14 みんなでYeah! (キンキーブーツ)
- まとめと余談
ライブの感想
M01 SPARK☆SPARK☆SPARK
オープニングはオリジナル楽曲、昭和の香りが色濃いアイドルソング。メンバーたちも言っていたけど、曲調の懐かしさと振付の今さのギャップが新しい。あの手の動きやりながらサビ歌うの、ぜったい手元がこんがらがりませんか!?
衣装がきらきらで宇宙人みたいだったので、次の曲の曲調とか芝居パートの最初で鍵本さんがノートパソコン持って出てきたのとかも含めて、最初は近未来SFの設定なのかと思いました(全然違った)
早くレコーディングして配信してほしいです。待ってるよー!
……というのも同じく好きコンテンツである「カリスマ」が、わりと最近昭和アイドルソングを出しており、このままだと二曲が異次元ミックスされた謎オリジナルソングを脳内で錬成しまうので……(私情)
M02 Sparkle performance
鍵本さんの作曲&振付楽曲。最初は振付だけの予定だったらしいけど、「この音欲しい、みたいな音を自分で作った方が早いなって」……作曲と振付を両方やる人の思考って聞いたことなかったけど、なるほど〜!(なるほど〜!?)
Lead好きな方は「聞いた瞬間あっくん」と仰ってたので、わたしも解像度上げたい。
曲調がくるくる変わって楽しく、ダンスも一人一人の見せ場があって面白い。あ、一馬くんが満を持してのシフト(技)を軽々成功させてたの、あれアルターのときはできなかったんだよね。一年越しの大拍手でした。(二日目のトークコーナーでここ最近かなり身体を絞ったと言っていた、さすがです)
アクトパート
お芝居については後述するとして、あらためて、米原さんのお芝居のリズム感がめっちゃ好きだな〜と思った。セリフをリズムで読んでいる。五人全員、毎回試行錯誤やアレンジでいろいろ笑わせてくれたのも楽しかったです。
M03 We are the ALTAR BOYZ
お芝居からつながる形でショー本編スタート!一曲目がこの曲なのはうれしい、ほんとにうれしいね… 役者さん個々のイベントでアルターの歌を歌っていただく機会に恵まれたこともあるけれど、みんなが揃ってないとできないじゃないですか、ウィアジ。
一気に去年の夏を思い出すメンバー同士の距離感になったのもハアってため息出た。スパークちゃんってほんとにアイドルで……
今回のオリジナル曲もアイドルモチーフだったから大手を振って「アイドル!」って言ってしまうのだけど、本当にプロ意識と技術力とチームとしての連帯感がすばらしい。また絶対カムバしてね。何度でも待ってます。
M04 No Matter What (Whistle Down the Wind)
ウィアジから続いたのは、穏やかな曲調のこちら。若松くんが訳したという歌詞がほんとによかった!聞いたそばから頭の中でしっかり意味をなしてくれるの。
歌詞に5人全員の名前を織り込むという趣向も凝らされていたらしく、ぜひどこかで読ませてほしい。
ところでこの曲、二日目のソワレで大事故起こしてたらしく、そのトークがめちゃくちゃ面白かったな…
間違った歌詞を歌い出す若松くん、必死に軌道修正を試みるもあえなく倒れる一馬くん、ひとり存在しない第三声を歌い出すたいちゃん(全員が二度見)
全然気づかなかったけどそんなことになってたの!?って笑った。
M05 僕こそ音楽(モーツァルト!)
鍵本さんのソロナンバー。客席に座る多くの人がその人なりの「僕こそ音楽」を心の中に持っているであろう中で(なかなかのハードルだよ)、あっくん流の一曲に仕上げていたのがとてもよかったな。わたしのそれは法月さんと若松くんになる気がするんだけど、そこにたしかに名を連ねてくれたし。
曲中にバタフライ(技)入れてるのも衝撃だったけど、高橋駿一さんくらいジャンプが高かったからそれもまた笑顔になってしまった。千秋楽のトークで即興バタフライ講座開いてくれたのも面白かったし、こうちゃんが「もうちょい早く教えてー!」って言ってたのも笑った(あの曲のどこで飛ぶんだ!笑)
M06 星降る今宵に(エビータ)
米原さんのソロナンバー。薔薇を持って出てくる姿と声量の大きさに毎度満面の笑み。薔薇は毎回一輪、違う色の生花を。お友達がたまたまキャッチできてたので見せていただいた、素敵な薔薇だった…
曲中、他の四人が中折れハットをかぶりシックな装いで出てきてタンゴを踊ってくれるんだけど、その佇まいもまた素敵でね…
とくに一馬さんがあのハットが似合いすぎてとても良くて、到底一曲では足りなかった。
M07 夏がきたら(アナと雪の女王)
続いて泰右さんのソロナンバー。もはや持ち歌では?と思うほどのハマりっぷり。パイナップル型のサングラスがあそこまで似合う男を他に見たことがない。いろんな夏グッズ片手に、ひやかしにやってきた他メンバーも良し。
そして、ここでも一馬さんの話をせずにはいられないよ…タップダンサー川原一馬!舞台009に続き、こんなの見せていただいて良いんですか?うれしすぎる…
歌を追いかけるように靴音が奏でるリズム。二人の関係性がまるでアルターボーイズの(チームスパークの)アブラハムとルークみたいに見えて、とっても胸がぎゅっとなっちゃった。このパフォーマンスが我々の記憶の中にしか存在していないの、どう考えてもおかしい。
M08 One Song Glory (RENT)
そんな一馬さんのソロナンバーはご自身いわく「一人だけかなり重い」曲。たしかにテーマとか出だしの暗さとかはそうなんだけど、ロックを感じさせる曲調とか、重いと言ってもいろいろある重さでとてもよかった。
なかなか役柄としてはもらわないタイプの役の歌だそうで、そういう話をきくと元のミュージカルがとても気になる!曲だけなら今は便利だね、配信サービスとかで聴けるものたくさんあるけど、やっぱりストーリーの中で観たいよな。できれば生の舞台で。
M09 Defying Gravity (Wicked)
若松くんのソロ曲は前から大好きだと聞いているWickedから。これも見たことないから、映画の公開を楽しみにしている。
自分の観劇初回が客席中方の列で、飛んでくるもの、伝わってくるもののあまりの多さに胸がいっぱいになって、千秋楽でまた同じあたりの席から観劇できたのだけど、その時以上のものをいただいてファン冥利につきる、と思いながらぐっと噛み締めた。
(もっと前の席で見た回もあったけど、劇場の広さによってはどこの席に座るかで歌の伝わり方が違うよね、と思ったりする。歌って遠くまで届く。すごい)
トークコーナー 夢ギャラクシーボックス
トークコーナーは、毎回まず一人一人のソロ曲の振り返りから。
一番面白かったのは、泰右さんの曲がラスト、ロングトーンで終わるんだけど、毎回長さが成長するのをほめられていたところ。
「リハの時なんてすごかったもんな」
「スンって」
「そう。ロングトーンなのに一瞬で消える」
「それから比べたら今日なんて!」(会話はニュアンスです)
そしてリハ時のロングトーン再現(本当に一瞬で消えた)で、お腹痛くなるほど笑った。
そのあとは「夢ギャラクシーボックス」なるお便り箱に投稿された、お客さんの夢を読み上げるコーナー。
「やせるぞー!」ってどなたかの投稿に「おれもやせたよー!一緒にがんばろうねー!」って返してる一馬さんとか優しかったなー。
あと、日本全国(旅行で)47都道府県制覇したいって投稿に、スパークちゃんもツアーで全国回ろうって話になったんだけど、旅行好きのたいちゃんが唯一行ったことがないのがたぶん島根県だから島根からツアーを始めようとか…(社長権限)
M10 Mambo (West Side Story)
トーク後一曲目はウエストサイドストーリーから。このお話ってロミオとジュリエットを下敷きにしてるんですよね、なんとなく知ってる!
というわけで(?)鍵本さんと若松さんが相手役で出演。
入り乱れるダンスが面白かったし「マンボ!」の掛け声はやっぱり楽しい。渓太くん、曲の途中から登場するので「袖でできる限り力強くマンボ!してから、とても可憐に登場するギャップが見どころ(?)」的なことを言ってて笑った。たしかに。
M11 エメ(ロミオ&ジュリエット)
というわけで鍵本&若松の期待を裏切らない配役でエメ。というか事前の告知を聞きながら「エメってなんぞや」って思ったけど聴いたら普通に知っていた気がするこの曲か。
Mamboとエメについてフォロワーさんが「マークちゃん(アルターボーイズ)の夢ギャラクシー劇場」って言ってたの面白かったな。全体通してマークちゃんの見せ場多かったな…という印象があるんだけど、他のメンバーに注目すると「いや全員見せ場多いな!?」になるので、ただの良いライブだった、ということかもしれない。
M12 ひと足お先に(アラジン)
これも楽しかった〜!米原さんがアラジン、川原さん、和田さんも出演。劇場のマスコットぬいぐるみ(らしい!)お猿さんも、友情出演されていた。日本語版って中村倫也さんがやっているんだねぇ。ついこないだラストマイルを見たばかりだからオオッとなった。
ステージ上の移動階段をくるくる動かしながら演出してくれるんだけど、「高いところこわい!」みたいな小芝居挟んでくれる一馬さんかわいかった。にこにこ幸佑さんの笑顔もめっちゃ思い出しちゃうわね〜
M13 フィナーレ(ダンス・オブ・ヴァンパイア)
いよいよラストスパートということで、ダンス・オブ・ヴァンパイアよりその名もフィナーレ。舞台上の雰囲気といい歌の印象といい、アルターボーイズのNo.918をどことなく思い出したりするんだけど、あちらが聖職者なのに対して、ヴァンパイアは退治されちゃうほうだよなー。
と思ったら、来年5月からダンス・オブ・ヴァンパイアやるんだねー!観たいけどなんとかならないかな…(お金と時間がいつでもギリギリ)ブリリア評判よくないけど実は行ったことがなくて、博多座とか一度行って見たいものだ…。
M14 みんなでYeah! (キンキーブーツ)
最後にみんなで手拍子声出し楽しめるこちらの曲!客降りもあって、とても盛り上がった!ハイタッチもらえた通路脇のお客さんたちおめでと〜〜!
そしてほんとの最後に、セットリストにはなかったんだけど、アルターボーイズメドレー(ウィアジとガップのみの短縮バージョン)があっておしまい。今回もマークちゃんはキレキレだったし、去年本公演の最後の方ではたしかやってなかったハイトーン出してくれてラブだった。
まとめと余談
本当〜にいいステージで、こうして終わって一週間以上たつ今も、全曲頭の中で再生しながら楽しめてしまうくらい。
2023アルターボーイズチームスパークの5人が本当に大好きだったから、こうやって再集結してくれるだけでありがたすぎて五体投地なのに、それがこんなに素敵なステージだなんて、ってことですよ。
ただ、次があるなら、大変さのほうが多そうに感じられたお芝居のパートはなくてもよいかな…楽しかったんだけどね…途中まではね!
あまりに公演全体が良すぎて「もうぜんぶよかったことにしちゃおっかなー!?」と言いたくなるけど、アクトパートについて言いたいこと50ある、いや500あるよ…
これ書き残しておいたほうがいいのかな?悩むな 箇条書きとかならそんなに強くならないかな?
- アルターボーイズを知ってると「そこだけ切り取らないで!」と思うし、知らないとストーリーが唐突に感じられるんじゃないかな
- 回収されない複線的なものとか謎ギャグとかが長さの割に多かったな 入れるならむしろそっちに振り切ってやってほしかったかも!
- せめて「みんなが昔親しんだ思い出の曲」はナンバー918であるべきでは!?(そうなの!?)
なんにせよ、またのカムバを心よりお待ちしています。一期一会の世界の中で、今回のライブ、ほーんとうに嬉しかったです!!
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