ヒプステ《Mix Tape1 Revenge》

舞台・ステージ
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びっくりした。舞台上で繰り広げられる光景があまりにも「見てみたかったもの」「知りたかったもの」すぎて、二時間ずっと夢を見ているのかと思った。とても面白くて、見ている間中ずっと笑い転げていたのに、終わったあとは拍手よりも前に大きなため息が出た。どうしよう、こんなことが起こるだなんてどうしよう。

ヒプノシスマイク、ルールザステージ、Mix Tape1 Revenge公演を見てきました(初日2025.7.11)

もともとは2022年7月に予定されていた演目である。大好きな舞台オリジナルディビジョン、チームアカバネの再来が決まっており、オリジナル好きのフォロワーみんなと心待ちにしていた。

公演二日前に全公演が中止になった。

有休をもてあまして、同じく有休をもてあましたフォロワーとアフタヌーンティーに行った。ホテル最上階から見た浅草の空は雨が降っていた。「今日の気分にぴったりですね」みたいなことを言って、ずいぶん心ここにあらずのまま笑った。

アカバネの、いや、シブヤとヨコハマも含めた、3チームの「日常」が見られるはずだったのだ。

アカバネディビジョンは舞台オリジナルのチームで、ヒプマイ舞台化一作目のヒール、悪役である。悪役のくせに、いや悪役だからこそあまりにもカッコよかった。忘れがたかった。また会いたくなった。
それを地道にことあるごとに騒いでいたら、どんどんオリジナルキャラクターが増えていった。再登場もあった。そんな中でのMix Tape(2022)である。舞台オリジナルとして、あくまでフレーバー的な扱いだったはずの彼らが、原作チームたちと肩を並べる装いのビジュアルが公開された瞬間の沸き立つ気持ち。そして、知ることなどないと思っていた彼らの「日常」風景が見られるとの予告。本当に楽しみにしていた。

中止になってから、小出しにされた片鱗もあった。謎の存在バトルマスターや幸せの方程式。「ぼ、僕ですかぁ!?」と叫んだオーナーさんにはHILOMUさん扮する部下がいるということ。「We are outlaw」というタイトルのめちゃくちゃかっこいいアカバネの新曲。三年越しのリベンジ公演を叶えてくれた方々に感謝を伝えても伝えきれない。すべての答え合わせと、それ以上の楽しさが品川ステラボールにあった。

実のところ、ヒプステに関しては、今までもらったもの以上のものをこれから先に望む気持ちがあまりなかった。2023年8月に行われた『Rep LIVE side Rule the Stage Original』公演があまりにも人生の走馬灯すぎたから。track1でのアカバネの登場からひたすら舞台オリジナルキャラクターたちを応援してきて、その思いがあんな夢みたいな形でライブ公演としてお届けされると思わなかった。生きてたらこんな幸せなことがあるんだな、と今でも宝物のように思い出す。

そのレップライブオリジナルを見た時と同じ、衝撃と楽しさだったのだ。Mix Tapeというやつは。

コロナ禍でいろいろ全てが大変な中、お客さんを元気にしようと企画された公演だったらしい。その公演自体が(おそらくコロナのせいで)中止になってしまったんだな。そんなコンセプトだから、ほんとに舞台上にハッピーしかなくて、いや悪い奴らもたくさんいたんだけど、まさかそんなことが?って出来事も、これはこうなるしかないよなあ!?って展開も、ぜんぶ面白くって、笑い転げて、目を疑って、ちょっぴり涙も出た。これまでのことを思えば大号泣でもおかしくなかったんだけど、あまりに楽しすぎて泣くことも忘れていたようなそんな二時間だった。

全キャラクターがほんとによくて!

2022に予定されてたキャストでも見たかった、その気持ちは本当にそう、だけど、今のキャストにこんなにしっくりくるストーリーだとは。乱数の可愛らしさと強さ、幻太郎の読めなさと若さ、靴を舐め地べたを這いつくばるのがあんなにも似合うのに悲壮感をいっさい感じさせない帝統!左馬刻の恐ろしさと憎めなさ、銃兎の華麗さとほんのちょっぴり抜けてるところ、理鶯のどこまでも愛すべき純粋さ……
そしてその三人が、それぞれチームとして、まだ少しだけ危なかしくもバランスよく保たれている、ということ。
アカバネについては全てが「そんなの知らない!」ことなのに「嘘、知ってた」ことすぎた。今まで得てきた限られた情報の中からパズルのように組み立て、作り上げ、妄想してきたすべてがステージの上にありました。なのに知らない新情報も500%くらいお出しされた。こんなのおかしくなってしまうよ。

正親町直里、謎のオーナーとその部下の正体が知れたこともめちゃくちゃ嬉しかった。めちゃくちゃ大好きなオリジナルキャラクターがまた一人増えました。そして、D.D.B!!!ヒプステを形作る要素の一つであるところのはずの彼らが、今回はまぎれもなくヒプステそのものだった。今までもそうだったんだけど、それ以上だった。

リベンジ公演初日 フォロワーと乾杯

公演終わって「ぜったいスタオベさせて!」なんてこんなに強く思ったの初めてだったよ。左馬刻さまが「初日だァーーッ!!!」って吼えた。咆哮。ほんとに嬉しかった。幕が開けたことが。こんなに素晴らしいステージだったことが。初日だから特別にか、堂庵、乱数、左馬刻と順番に挨拶もしてくれた。リーダーの挨拶中ずっとお互いに罪のなすりつけあいをしている(本編参照)狐久里と蛇穴の二人が愛くるしかった。縁と愛しかない二匹でありチームじゃないか。そんなことを思ったり思わなかったり。

ここからあと二週間以上も祭りが続くことが嬉しい。みんなみんな観に来てほしい。わたしもチケットを足しました。このためのボーナスだ!持っていけ!!!

なんか、ほんとに夢みたいだよね。終わったあと会場の近くで友人を待っていたら、続々とオリラジ時代からのフォロワーが登場してきて挨拶しながらほんとに笑っちゃった。みんな、オリラジからのRADIO FISHからのFAUSTからの南部海人に導かれてここにいると言って過言ではないのだよ。な〜んか、これまでのオタク人生の全てに感謝したくなっちゃった。生きてるって最高。今日が人生で最上の一日だし、まだまだ毎日更新する。

2024.3新キャスト初のヒプステ感想。このときはまだアカバネに再会できることを知らなかった
人生の走馬灯、レップライブオリジナルの感想

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